人間はよく”creatures of habit"、習慣の生き物と言われます。みなさんにも思い当たるところがあるかもしれませんが、私たちは、それが良い習慣でも悪い習慣でも慣れていることに心地よさを感じます。
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私たちは、長年の経験や環境、教育などによって自分なりの法則や方程式のようなものを作っています。何か起きた時には、それらの法則や方程式に当てはめて解決しようとします。しかし、時にはその方程式では解決できないことや矛盾は生じることが起きます。そうすると、一時的にパニックになってしまうのです。そして、ストレスを感じます。たとえその変化がたとえポジティブなものであってもストレスを感じます。

例えば、携帯電話を新しい機種に変更します。自分が欲しくて新しい電話に変えたにもかかわらず、変えて直後は、使いにくい、前の方が良かったと思ったりしませんか?一週間も経てば、以前の携帯の使い方がわからなくなるくらいなのに。つまりは、今までの方法を変えなければならなくなったことでストレスを感じているということです。そのストレスは、新たな方法が新しい通常になるまで続くこともあります。

携帯の例は、簡単に順応できるかもしれません。しかし、その変化が長年続けてきた習慣であったり、強く信じていることであったりするとストレスも大きなものになります。最初の反応は、拒絶、否定、無視、責任転嫁などがよくあります。

もちろん、そうやって変化を拒んで行くこともできます。しかし、生きていると大なり小なり、変化はつきものです。永遠に避けて通るわけにはいきません。そんな時、私はいくつかの方法で私なりに変化に対応するようにしています。

一つ目は、お試しです。新しい方法を試してみるけど、嫌なら元の方法に戻ろうと思って変化をひとまず試してみるというやり方です。そうすると、プレッシャーを感じずに変化を受け入れることができます。例えば、携帯のアプリなどがそうです。以前のアプリも使っているけど新しいのも試してみるという感じです。気がつくと、古いほうは使わなくなったりしていることもありますよね。

二つ目はバージョンアップです。変化にぶつかった時に人は、今まで頑張ってきたことや時間をかけて築いてきたものを壊されるのではないかとか、それまでの努力を否定されていると感じたりすることがあります。必ずしも変化はそういうものではないのですが、そんな時に私はこれはバージョンアップなんだと思うようにしています。今までの自分に新しいものを加えるという考えに切り替えるようにしています。

三つ目は、今までの経験を思い出す方法です。今までにも数々の変化に対応してきたはずです。今までも大丈夫だったのだから今回も大丈夫と自分に言い聞かせます。

それでもうまくいかない時にはちょっと時間を置いてみることにしています。感情や気持ちが落ち着くと意外に悩んでいたのが嘘のように変化を素直に受け入れられたりもします。

みなさんも独自の方法で、様々な変化に対応、順応してきたと思います。色々と予測不可能なことがたくさん起きますので、もし、今までの方法でうまくいかない時に、思い出してみてください。そして、もっといい方法をお持ちの方はぜひ教えてください。